Drums

自宅でリズムの基礎練習〈第1回〉シングルストローク / ダブルストローク

投げて、跳ねたボールをキャッチするように

山北弘一
ドラム講師 / 整体師
 シングルストローク / ダブルストローク 12m14s

「シングルストローク」

スティックの持ち方

こんにちは、ドラム講師の山北弘一です。この講座ではドラム初心者がやるべき基礎練習についてお伝えします。練習パッドを使って自宅でできる練習メニューを中心に紹介していきますので、一緒にドラムの基礎を固めていきましょう。

スティックの持ち方は力の加減が大切です。卵を持つ時のように包み込むように持ちましょう。強く握り込むことなく、指でスティックの感触を味わうようなつもりで持つのがおすすめです。

最初の練習はスティックを高い位置で持ち、スティックの重さを味わうことから始めます。十分に重さを感じられたら、重さを解放してスティックを打面に落としてみましょう。

スティックの重さが自然に打面にぶつかるようにしてやると、スティックは勝手にバウンドします。バウンドがしばらく続くように、スティックを落とす寸前の力加減で「ほったらかし」にしてみましょう。

スティックの振り方

スティックを自由にする感覚がつかめたら、スティックの振り方を練習していきましょう。

振り方の基本は「上から始めて、上に戻す」。ボールを投げて、跳ねたものをキャッチするような感覚になります。音が出たら終わりではなく、返ってきたスティックを手の中に収めるところまでが一回のストロークになります。

スティックを勢いよく投げると返ってくる力も大きくなります。リラックスして、手の動きがスムーズにスティックについていけるようにしましょう。キャッチしたときに肩の力をよく抜くのがコツです。
ポイントは、手首や指だけでやろうとせず腕を全部使うこと。そのためにはセッティングも大切です。練習台は高め・遠めで、空間を広々と使うようにしましょう。

右腕、左腕、それぞれを練習していきます。

エクササイズ

スティックをキャッチしたときに肩の力が抜けるようになったら、メトロノームを使ってテンポの管理をする練習に移ります。

四分音符と八分音符の切り替えを60、90、120の3つのテンポで練習しましょう。

シングルストロークの譜例

叩きながら「1,2,3,4」と口でカウントが歌えると良いですね。自分がいま何拍目を叩いているのかを口に出して確認できるようにすると、実際に曲を演奏する時に迷わなくなります。

慣れてきたら、1分くらい止まらずにできるように練習してみてください。

「ダブルストローク」

スティックの振り方

ダブルストロークは一振りで2打ずつ鳴らしていく叩き方ですが、頑張って2回叩く必要はありません。正しくスティックを振れば、実はとても楽に2打を鳴らすことができるのです。

コツは準備の動きにあります。

スティックを上に一度放り上げ、だらーんと打面にこすり付けるようにします

すると一振りでたくさん(5〜10打くらい)音が出ます。ここから打数を整えて2打にしていきます。

まずは十分な打数を引き出せるよう「上に放り上げてから、こすり付ける」という動きを練習していきましょう。低い位置で終わる動きになります。

スティックを握ると止まってしまいますので、手が十分に開くようにします。

手が開いた状態は最初はかなり不安だと思いますが、スティックは不安定になるほどよく跳ねるのも事実。スティックが指先にくる感覚に慣れていってください。

左右とも練習していきます。

2打に整える

上に投げたスティックをこすりつける感覚ができてきたならば、これを2打で止める練習をしていきます。

放っておくとたくさん音が出てしまうので、むしろそれを「途中でやめてしまう」という考え方です。

止め方にはコツがあって、手のひらのこの端っこの部分でスティックに触ると音が簡単に止まります。ギュッと握って止めると動きが止まってしまうので注意してください。

テンポがゆっくりの場合は、自分で2回叩く感じがあった方が良いです。どの程度を自分で動かすかは、打面の跳ね具合によっても調節が必要になります。

実際のドラムセットは練習台のように跳ねる場所だけではなく、フロアタムやハイハットなど跳ねが少ない場所もあります。様々な打面に対応できるよう、いろんな場所を叩きながら奏法を探っていってもらいたいなと思います。

エクササイズ

ダブルストロークの練習メニュー「シングルストロークとダブルストロークの切り替え」を紹介します。メトロノームを使って60、90、120の3つのテンポで練習していきましょう。

シングルストロークの部分は「投げてキャッチ」の奏法で。ダブルストロークは下の方で2回跳ねさせる奏法で行います。

ダブルストロークの譜例

スティックの扱いが難しい人は、指先で打面を軽く叩いて動きを確認するのもおすすめです。

まとめ

シングルストロークとダブルストロークの解説はここまでになります。

この二つの組み合わせがあれば本当に複雑なフレーズがたくさん作れるようになっていきますので、是非頑張って練習してみてください。

それでは、ドラム講師の山北弘一でした。

ありがとうございました!

山北弘一
Koichi Yamakita

ドラム講師/ 整体師

1998年頃からプロドラマーとして活動し、2008年にはモーラー奏法を広めるべく教室を開講。これまで延べ5,000人のドラマーを指導し現在に至る。「脱力」や「モーラー奏法」といった言葉が一般的になる前からモーラー奏法の可能性に気づき、整体や身体の仕組みを研究する。独学では知り得ないドラミングと身体の関係性を研究し、多くのドラマーの身体に対するイメージを塗り替え、上達に導いてきた。

公式サイト : ドラムと身体 山北弘一

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